平成30年度予算施政方針

更新日:2021年04月01日

 平成29年度は、「お茶の京都」事業により、京都府南部に位置する山城12市町村の各地域が会場となり、お茶の文化の情報発信、茶産業の振興を目的にさまざまな催しを展開され、和束町も茶畑ビューイングや茶源郷まつりが成功裡に終えることができましたのも、住民皆さまのご協力の賜物と深く感謝申し上げる次第でございます。

 さて、日本遺産の認定を受け、茶畑景観がメディアで取り上げられ、平成28年の観光入込客数の対前年度伸び率では、府内第2位と着実に増加しております。また田舎暮らしや自然との共生が見直され、体験型観光も増加しつつあります。そうした中、平成30年1月30日に、星野リゾート・京都府とパートナーシップ協定を締結する運びとなり、更に犬打峠トンネル化の完成も可視化でき、和束町の将来に大きな期待が膨らむところでございます。 この大きな転換期を迎えて、将来を見据えたまちづくりを住民と協働しながら進めてまいりたく、和束町第4次総合計画後期基本計画に沿って予算編成致しました。

 平成30年度当初予算の主な事業でございますが、

 第1に、少子化対策として、15歳までの医療費の無料化を18歳までに拡充するとともに、子育て世帯の負担軽減を図るために、小・中学校の給食費並びに修学旅行の無料化を開始します。また、生活様式の変化に合わせた教育環境の改善を図るため、小・中学校のトイレの洋式化等、相楽東部広域連合への負担金を計上しています。

 第2に、住民生活の暮らしの安心・安全に向けては、町道拡幅改良事業や橋梁長寿命化修繕事業のインフラ整備事業、西部配水管の布設替事業等のライフラインの整備を進めます。また大規模災害に備えたマンホールトイレの設計業務や地域防災計画の見直し、初期消火活動に必要不可欠な防火水槽の設置工事を行います。そして、有害鳥獣対策や猿害被害の防止に向けて、追い払いの強化等、住民生活に密着したまちづくりを進めてまいります。

 第3に移住・定住対策として、空き家改修助成事業の拡充と、移住・定住パンフレットを作成し、転入者の受け皿体制を強化します。また、体験交流センターの2階を活用したサテライトオフィスを本格稼働し、地域内外の方に、茶畑に囲まれた農村空間で仕事ができる場を提供することにより、多様な働き方の推進や新たなビジネスの創出を図ってまいります。

 第4に、交流人口の拡大に向けて、他市町村との広域連携を深め、茶畑景観を活用した観光振興に取り組みます。住民皆さまのご協力を得ながら、修学旅行生の受入れやインバウンド観光を推進するとともに、地域内外の学生が交流できる拠点づくり事業の実施や中学生を対象とした「茶(サ)ミット」を開催し、茶源郷和束の魅力を発信し、訪れたくなるまち・そして住んでみたいと感じてもられるよう将来への移住・定住へと繋げてまいります。

 第5に、3年後に開催されるワールドマスターズゲームズの国際大会に向けて、マスターズクラス向けの大会実施と専門誌への掲載並びに啓発イベントを実施し、機運の醸成を図ります。

 第6に、農業振興として、グリンティ和束を「お茶の駅」に位置付け、和束茶のブランド力の発信と、茶に加えた第2の農業として、茶の成分を活用した「香り野菜」の研究栽培を進め、高収益な農業の確立を目指します。

 さらに、本町の重要な地域資源である茶畑景観を保全するため、景観条例の制定に努めることとします。また、これまでのまちの歴史を振り返り、今後におけるまちづくりの「いしずえ(礎)」となるよう、相楽東部広域連合におきまして、町史編纂事業を進めていただくこととしております。そして、昨年12月22日に国の認定を受けた地域経済牽引事業に係る基本計画に沿って、本格的に民間事業者が主体となったまちづくりがスタートする年度が開始します。茶業を軸にした観光産業による商工業の活性化、茶業の6次産業化等により、町内全域にわたる経済の好循環を目指し、行政もその体制を強化してまいる所存でございます。

以上、少子化対策と暮らしの安心・安全に重点を置きながら、将来を見据えたまちづくりを進めてまいります。

 国が公表された平成30年度地方財政計画では、地方交付税の総額については、前年度とほぼ同水準の規模を確保されているものの、地方財政を取り巻く環境は依然として厳しい状況でありますが、引き続き健全財政に努めながら、限られた財源を有効活用することとし、地方創生の折り返し年度として、各種施策を推進することとします。

 各会計予算は、

  • 一般会計 30億8,200万円
  • 湯船財産区特別会計 515万円
  • 国民健康保険特別会計
    •  事業勘定 6億6,210万円
    •  直営診療施設勘定 1億500万円
  • 簡易水道事業特別会計 2億8,830万円
  • 下水道事業特別会計 2億2,250万円
  • 介護保険特別会計
    •  保険事業勘定 6億1,130万円
    •  サービス事業勘定 800万円
  • 後期高齢者医療特別会計 6,600万円

平成30年度予算総額は、50億5,035万円となります。

 今後も、「ずっと 暮らしたい 活力と交流の茶源郷 和束」の実現をめざし、住民の皆さまと協働しながらまちづくりを進めてまいりたく、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

和束町役場 総務課

電話番号:0774-78-3001
ファックス:0774-78-2799

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