平成28年度予算施政方針

更新日:2021年04月01日

 国においては、構造的な課題である少子高齢化に取り組むため、「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の新たな3本の矢を軸として「一億総活躍社会」の実現を目指し、昨年12月に、地方創生を加速化させるための交付金が、1,000億円規模で創設されました。

 これを受けて、本町においても、昨年10月に策定しました和束町地方創生総合戦略に基づき、お茶の京都関連事業、インバウンド観光事業、お茶に加えた新たな産業を創出するため、平成27年度3月補正予算の中に、地方創生事業分として約6,800万円の補正を行いました。

 平成27年度補正予算と合わせて平成28年度予算は、地方創生の本格実施年度であるとともに和束町第4次総合計画後期基本計画がスタートし、次のステージへと新たな一歩を踏み出す重要な年度であります。あらゆる施策にわたり、きめ細かく事業を推進するとともに、人口減少の抑制を図るため、実効性のある施策の展開と、日本遺産である茶畑景観を最大限に活かし、交流人口の拡大と定住につなげる施策を進めてまいります。

 平成28年度当初予算の主な事業でございますが、防災拠点である庁舎や避難場所である公共施設の耐震補強工事、また消防設備の充実や、災害時に迅速な対応を図るために機能別団員を創設し、災害に強いまちづくりを進めます。 また、住民生活に直結した住宅整備、道路拡幅や舗装工事、橋梁の長寿命化を図るとともに、商工振興と高齢者の買い物支援対策として、「まごころサポート事業」を実施し、住民の暮らしの安全・安心を重視したまちづくりを進めます。 さらに、地域ブランドや地場産品の開発、販売、PRなどの地域おこし支援や農林業への従事、住民生活支援などの「地域協力活動」を行う「地域おこし協力隊によるまちづくり」を展開し、地域への移住・定住促進を図る施策を新たに行います。

 さて、国が公表した平成28年度地方財政計画では、地方交付税の総額については、前年度とほぼ同水準の規模を確保されているものの、地方財政を取り巻く環境は依然として厳しい状況でありますが、効率的でスリムな行財政運営の実現に向けて、公共施設等の老朽化を見据えた施設の維持管理や更新を効率的かつ効果的に推進するため、公共施設等総合管理計画を策定します。 引き続き健全財政に努めながら、限られた財源を有効活用することとし、地方創生を加速化させるとともに、和束町第4次総合計画の6つのプログラムに沿って、各種施策を推進することとします。

 各会計予算は、

  • 一般会計 33億4,900万円
  • 湯船財産区特別会計 888万円
  • 国民健康保険特別会計
     事業勘定 9億1,820万円
     直営診療施設勘定 1億1,000万円
  • 簡易水道事業特別会計 4億7,494万円
  • 下水道事業特別会計 1億9,884万円
  • 介護保険特別会計
     保険事業勘定 5億8,430万円
     サービス事業勘定 620万円
  • 後期高齢者医療特別会計 6,150万円

 平成28年度予算総額は、57億1,186万円となります。

 また、平成27年度3月の補正予算を含めた13ヶ月予算として、それぞれの事業を途切れることなく推進するとともに、本町のかけがえのない自然環境や景観を後世へと引き継き、住民が夢と希望を持ち、暮らしやすく生きがいが持てるふるさと「茶源郷和束」の実現に向け邁進する所存でありますので、皆さま方のご協力をよろしくお願い申し上げます。

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